プラネタリウム
シンフォニー・オブ・ユニバース 第9番 宇宙創世
138億年の時空に響きわたる奇跡の調べ。
平成23(2011)年に制作した番組『宇宙創世』が、平成28年の博物館開館25周年を記念して生まれ変わりました。
「宇宙」はどのようにして誕生したのか。私たち「生命」はどうして誕生できたのか。宇宙、星、太陽系の3つの誕生の物語をお送りします。
『宇宙創世』の映像はそのままに、『シンフォニー・オブ・ユニバース』シリーズとしてリメイクするにあたりこだわったのは、「より映像と一体となった演奏」です。
クラシック音楽は、指揮者の解釈や表現、演奏者によって同じ曲でも大きく変わります。そこで『シンフォニー・オブ・ユニバース第7番』と同じく、プラネタリウムの映像に合わせたオリジナル演奏を収録することにしました。
演奏はブルガリアの『Bulgarian Symphony Orchestra SIF309』。映画などの音楽を手がける映像音楽専門のオーケストラです。
まず、指揮者のDeyan Pavlov氏に映像のイメージや演出の意図を伝え、演出のイメージを固めてもらい、東京のスタジオとブルガリア国営ラジオ局のスタジオをインターネットで結び収録を行いました。2日間、合計12時間に及ぶレコーディングでした。
映像と一体となった臨場感あふれるサウンドをお楽しみください。

誕生直後の宇宙で、基本的な粒子が、星が、銀河が作られていきました。
- ドヴォルザーク:「新世界より」第二楽章

星たちは、生まれては、ガスをまき散らして消えていく…
という一生を繰り返してきました。
- モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 第二楽章

今から46億年前、銀河系の片すみで、ひとつの惑星系が誕生しようとしていました。
リスト:「ハンガリー狂詩曲」

宇宙を解明した人類は気づきました。
自分たちが、数々の奇跡的な偶然の上に誕生したことを。
- ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》第四楽章
- 序曲 R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」導入部
- 終曲 モーツァルト:歌曲「夕べの想い」