展示
企画展「かつしか絵図風土記 ―描かれた東京低地―」
過去の企画展・特別展

概要

現代に生きる私たちは地図をはじめとして多様な手段を使って、生活する空間を認識することができます。地図の登場は、明治維新以降、西洋の測量技術が導入されて以降のことで、古代以来長らく絵図が用いられました。
この展示では、多様な絵図類・地図類や浮世絵等に描かれた葛飾区一帯が位置する東京低地を紹介します。
江戸から現在へ継続してきた地域の歴史を、絵図類から読み取り、現在では大きく景観を変えたかつての姿を想い起こす機会となれば幸いです。
展示の主な内容
1 地域を描く

近世以降に作成された官撰の国絵図のほか、江戸図・領内図等の情報から葛西領の特色を紹介します。絵図独特の表現方法から示された内容を読み取り、当時の葛飾区域の姿を考察します。
2 村を描く
明治期以降の地図類から景観を復原する方法と活用を紹介します。江戸時代の村々が編成されていく経緯を描いた図や、大縮尺の地籍図類を使って、当時と現在の景観を比較する方法を試みます。
3 施設を描く

水戸道が江戸川を渡る地点に置かれた金町松戸関所の景観と河川環境の復原を、絵図・地図・地形図・空中写真などから試みます。嘉永2年(1849)小金原鹿狩りのために江戸川に架設された船橋を描いた船橋絵図を紹介します。
4 川を描く
区内に関する河川・用水絵図のほか、関東平野全域が描かれた大型の河川絵図を紹介し、成立の経緯を考察します。
会場 |
葛飾区郷土と天文の博物館 特別企画展示室 |
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会期 |
平成30年2月6日(火曜日)から3月18日(日曜日)まで |
開館時間 |
午前9時から午後5時 |
休館日 |
月曜日(祝日は開館)、第2・第4火曜日(祝日は開館し翌日休館) |
観覧料 |
無料 ※要・入館料 大人100円、小・中学生は50円(土曜日は中学生以下無料) |